2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

宮崎駿研究

もはや宮崎駿研究は、多くの専門家やマニアがいるし、私の出番はないだろうが、今、宮崎作品がらみの仕事を進めていることもあるので、古典的文献を中心に、いくつか挙げてみたい。 ●「宮崎駿イメージボード集」 著 者: 宮崎駿 出版社: 講談社 刊行年: 19…

世界のアニメーション作家たち

●「世界のアニメーション作家たち」 著 者: 小野耕世 出版社: 人文書院 刊行年: 2006年 定 価: 2800円 <画像は後で添付> 長年、海外(特にアメリカ)のコミックスや、アニメーションを紹介してきた小野耕世が、30年間にわたるアニメーション作家へのイ…

デジタルコンテンツ白書

●「デジタルコンテンツ白書2007」 編 者: 財団法人デジタルコンテンツ協会 出版社: 同上 刊行年: 2007年 定 価: 6000円 今年度版もまもなく刊行されると思うが、昨年度版をここで紹介しておきたい。 私のように、教員職のほか、単行本や論文を執筆す…

Animation in Asia and the Pacific

●「Animation in Asia and the Pacific」 編 者: John A. Lent 出版社: Indiana University Press 刊行年: 2001年 アメリカにおけるアジア地域の漫画・アニメーション研究者として知られるジョン・レントが編集した、アジア・太平洋地域のアニメーション…

自著 「アニメ作家としての手塚治虫」

富野由悠季関連の文献を紹介したところで触れたので、再び自著の紹介。ご容赦いただきたい。 ●「アニメ作家としての手塚治虫」 著 者: 津堅信之 出版社: NTT出版 刊行年: 2007年 定 価: 2400円 日本の戦後アニメ界の流れには東映動画系と虫プロ系があ…

富野由悠季全仕事

●「富野由悠季全仕事」 監 修: 富野由悠季 出版社: キネマ旬報社 刊行年: 1999年 定 価: 2800円 富野由悠季監督はアニメ情報誌や映画雑誌等で膨大なインタビューやコメントを出している。作品作家研究において、そのすべてに眼を通す必要があるかどうか…

アニメ大好き!

●「アニメ大好き!」 編 者: 池田憲章 出版社: 徳間書店 刊行年: 1982年 定 価: 980円 最近、大学などでアニメ史を教えていて痛感するのだが、例えば『機動戦士ガンダム』について、「思い入れもないし、なぜエポックになったのか、わからない」という学…

サンライズ全作品集成

●「サンライズ全作品集成 SUNRISE CHRONICLE 1977〜2007」 編 者: サンライズ企画室ほか 発行者: サンライズ 刊行年: 2007年 非売品 アニメ制作会社の社史というものはいくつかあるが、おそらくこれほどの規模・内容のものは、いままでなかっただろう。し…

岡本忠成作品集

岡本忠成(おかもと・ただなり、1932〜1990)というアニメーション作家の名を知らなくとも、NHKみんなのうた「メトロポリタン・ミュージアム」(1984)と言えば、「ああ、あの可愛い人形アニメーション!」と思い出す人は少なくないだろう。 それほどまで…

花田清輝という批評家

日本における前衛文学の旗手であり、戦後最大の知性とも評された、作家・批評家の花田清輝(はなだ・きよてる、1909〜74)は、1950〜60年代、文学者が大量に映画批評に参入していた時期において、最も精力的に映画批評に取り組んだ一人である。 しかし、吉本…

Experimental Animation

著 者: Robert Russett, Cecile Starr 出版社: Da Capo 刊行年: 1976年(1988年再版) タイトルのとおり、各国の実験アニメーション作家のプロフィールと業績、インタビューなどを収録した、海外アニメーション研究の基本文献の一つ。 収録作家は、ワルタ…

ディズニー研究

ディズニーは、良くも悪くも今日のアニメーションの基本形を構築し、また特に1928年のミッキー誕生以降、そして1937年の『白雪姫』以降、世界中のアニメーションに影響を及ぼし、それは現在に継続している。 したがって、その研究も世界レベルで継続している…

新映画事典

編 者: 淺沼圭司ほか 出版社: 美術出版社 刊行年: 1980年 定 価: 4900円 映画にまつわるさまざまな事象、事例をとりあげ、「読む」ための事典として編集された、広く映画学の基礎知識習得には好都合な書。 映画理論から映画の種類、表現手法、映画史など…