Animation in Asia and the Pacific

 
 ●「Animation in Asia and the Pacific」
  編 者: John A. Lent
  出版社: Indiana University Press
  刊行年: 2001年
 
 
 
 アメリカにおけるアジア地域の漫画・アニメーション研究者として知られるジョン・レントが編集した、アジア・太平洋地域のアニメーション事情に関する論集。
 もちろん日本のほか、中国、韓国、台湾、香港、マレーシア、シンガポール、フィリピン、インドネシア、タイ、ベトナムニュージーランドなどが収録されている。
 各国の諸事情以外にも、「Anime in the United States」「The Development of the Japanese Animation Audience in the United Kingdom and France」など、本国のアニメーションが外国でどのように捉えられているかに関する論も収録されていることが特色で、例示した2本についていえば、前者は Fred Patten、後者は Helen McCarthy など、おなじみの論者が寄稿している。
 モノクロ主体ながら図版も多く収録され、また、どちらかというと「歴史」に関する話題が多いため、何年にどのような作品が誰によって制作されたといった基礎的な情報も多く盛り込まれているし、各論文とも、参考文献リストは充実している。
 
 アマゾン等で購入可能。