●「事典 映画の図書」
著 者： 辻 恭平
出版社： 凱風社
刊行年： 1989年
定 価： 13000円
映画文献事典をもう１冊紹介しておきたい。
やや古くなったが、単行本から雑誌までの映画事典で、Ｂ４判・526ページの大型本である。その収録も、書誌・事典、評論・随筆、歴史、脚本・演出・演技、記録映画、動画（アニメーション）、撮影・技術、産業、政策・規制など、幅広い分野にわたってカテゴリ分けして、１冊ごとに、著者、出版社、刊行年、仕様、定価、内容に関する概要が記述されているので、使いやすく、参考になる。
ただし、アニメーション文献については欠本が多く、アニメーション文献のみの検索には、あまり役に立たないことは意識する必要がある。
こう考えると、そろそろ、「アニメーション文献事典」を作る必要があるのではないか。
古書のみの流通で、しかも高価なので、図書館等での閲覧で済ませてもよいが、映画史の視点からアニメーションを研究しようとすれば、できれば手元に置きたい。
