●「Jiri Trnka Artist & Puppet Master」
著 者: Jaroslav Bocek
出版社: Artia
刊行年: 1965年
古典的文献だが、人形アニメーションの巨匠、イルジ・トルンカの総合的研究書として、現在でも活用されている。
内容は、まさにトルンカの全業績を網羅しており、アニメーションはもちろん、画家・絵本作家としても多くの仕事を残した彼のイラストなどが多く掲載されている。カラー図版が少ないのが難点といえば難点だが、巻末の作品リスト(絵本類とアニメーション)も含めて、資料性は十分。
かなり古い本だが、英語圏の古書検索サイト・ブックファインダーを使えば購入できるし(だからブックファインダーは素晴らしい)、本書のほかにも、トルンカ関係文献は出版されているので、いろいろ調べてみるのも面白い。
たとえば、フランス語ながら、「Fantasmagorie」第5号の「Jiri Trnka」(1981)は、図版豊富で、海外文献でもよく引用されている。