日本アニメーション学会大会

 きょうから2日間、日本アニメーション学会の年次大会。場所は新潟大学五十嵐キャンパス。アニメーション学会の大会では、毎回テーマがあり、今回は「アニメーションにおける身体性」 研究発表では、このテーマに沿った発表と、一般の発表とに分かれる。
 発表題目を書いておきたい。

◆6月11日
研究発表(一般パネル)
・渡部英雄「手描きによる動画作成法について」
・萩原由加里「政岡憲三『人魚姫の冠』絵コンテについて」
・新美亮輔・こはらいつとし「定量的手法による宮崎駿押井守細田守のショット長スタイル分析」
・中村 浩「フラッシュラグ効果を媒介とした仮現運動の検討」
・吉村浩一、佐藤壮平「単一対象図形を3コマ打ちで滑らかに動かすための要件:輪郭・背景・運動軌道要因の検討」
・佐藤壮平「動きのジャーキネスを時空間周波数領域の変動量から分析する:実写とアニメーション映画の比較」

◆6月12日
研究発表(一般パネル)
・平野泉「アニメで描かれる「分身」としての玩具――『遊☆戯☆王』と複数化された自己」
・野口光一「コンテンツ産業のメディアミックス展開――『妖怪ウォッチ』を中心に」
木村智哉東映動画における初期「研修生」の採用と1980年前後の製作体制」
 
研究発表(テーマパネル)
・山本忠宏「1960年代の時代劇アニメーションにおける身体の表現――『佐武と市捕物控』における血液、切断、音響」
・森友令子「写実的擬人化の可能性について――『ガフールの伝説』にみる感情表現」
宮本裕子「トレースされた「グロテスク」な身体:フライシャー兄弟によるロトスコープの発明とその使用」
・泉順太郎「『アニメ・マシーン』に対する『シネマ』の適用可能性と不可能性」
・スアン・スティービー「アニメの約束――グローバル化する日本アニメのパフォーマンス分析」
・佐分利敏晴「彼女はなぜそのとき立ち上がったのか――身体、環境、行為、意図」
・萱間隆「日本におけるトーキーアニメーションの誕生――リップシンクとアフレコに焦点化して」