新版 アニメーション学入門

 新刊のご紹介です。
 「新版 アニメーション学入門」(平凡社新書
  https://www.amazon.co.jp/dp/4582858368/
 
 2005年に出版した「アニメーション学入門」の、約10年ぶりの全改訂新版です。
 この10年のアニメ界は本当に話題が多く、デジタル技術の発達、深夜アニメの定番化、スタジオジブリの動向、クールジャパンなどなど、枚挙にいとまがありません。そうした話題を盛り込み、現在のアニメ界を考えるにあたって最も基本的な知識・情報を集めました。
 もちろん、字数には限界があり、また私の能力が追いつかないところもありますので、「書いてあること」と「書いていないこと」のバランスには、いろいろなご意見もあろうかと思います。本書をご一読いただいて、自分ならば何を書き加えるかを考えていただくことも意味があろうかと思います。
 そうは言っても、『君の名は。』『この世界の片隅に』『映画 聲の形』など、様相がまったく違う形で大ヒットした長編アニメが相次ぎ、日本のアニメ界にとって記念碑的な年になった2016年の諸状況に触れることができたのは幸運でした。
 海外のアニメーション事情に多くのページを割いていることも本書の特色ですが、少しずつながら、『アナと雪の女王』、『父を探して』、イゴール・コヴァリョフ、ドン・ハーツフェルトなどについても触れています。
 「新たなスタンダード」として、ご一読いただければ幸いです。